リンク、塩野作品を語る 『海の都の物語』
おそらく、明日、もしくは月末にDOL上で『ヴェネツィア謝肉祭 in 2007』イベントが開催されることでしょう。長い間の当ブログのご贔屓様なら、僕がヴェネツィア大好きということはご存じかと思います。
ブログのサブカテゴリには、ヴェネツィア案内ということで、2年前に行ってきたリアルヴェネツィア&カルネヴァレの様子をUPしています。華麗なマスケラに身をまとったその様子をご覧くださいませ。
それ以外にも大航海時代以前の欧州世界の主役、ヴェネツィアについて多少語ってきたりもしましたが、いよいよこの本を紹介するときがやってきました。

塩野七生著『海の都の物語』 です。
現在発売されているのは、写真にある大きい方の書籍。新潮社よりソフトカバー装丁の「ルネッサンス著作集4・5巻」。手前の文庫版は中央公論社より出版されていましたが廃刊になっています。
(ちなみに中古美品となると上下巻で2000円位します。)
☆ ☆ ☆
ヴェネツィア誕生から、ナポレオンによって共和国が滅亡されるまでの千余年間を、膨大な歴史資料・学術書を基にして、さらに(ヴェネツィア好き)作家的視点から描いた、学説でもなければ小説でもない、塩野著作の頂点に立つ著作といってよいでしょう。
(つい先日15年に及ぶ書き下ろし連載が終わった『ローマ人の物語』と並べて、塩野文学の双璧と呼ぶべきかもしれません。)
ヴェネツィア共和国は、なぜ大航海時代に入る前まで、地中海交易の覇者でいることができたのか。その政体や経済、交易の仕組みについてのわかりやすい解説。
ヴァスコ・ダ・ガマによる喜望峰航路発見によって「乳を絶たれた乳飲み子に等しい」状態をいかにして脱したのか。さらにはキリスト教とイスラム教の狭間でどのような国益を得てきたのか。
そして、何故、ヴェネツィア共和国はDOLで言う「黄昏の国」になったのか……
☆ ☆ ☆
ヴェネツィア、ひいては東地中海が話題の中心となりますが、当時の地中海交易のおそらくは真の姿をかいま見ることが出来る、DOLプレイヤー向けとして、もっとも適切な著作と言って良いのではないでしょうか。
大げさになりますが、この著作があったからこそ、KOEIの「大航海時代」シリーズが生まれたんじゃないのか……? これが僕の読後の感想はそれでした。
☆ ☆ ☆
いうまでもなく、大航海時代前後はコロンブスをはじめとして、数々の冒険家と商人が世界を開拓していきました。
ヴァスコ・ダ・ガマにアメリゴ・ヴェスプッチ、キャプテン・ドレイクにエルナン・コルテス。ホーンブロワーやネルソン提督などなど、幅は広いですがこの時代に名を残した人物はたくさんいます。そういった世界に惚れ込んでDOLプレイを楽しんでいる方々は、たくさんいることでしょう。
もちろん、遊んでみようと思ったネットゲームがたまたまDOLだった、という方も多いはず。
そんなきっかけはなんであれ、この『海の都の物語』はDOLプレイヤー全員にお勧めしたい著作です。
☆ ☆ ☆
何も僕は「ヴェネツィアを好きになってDOL内で亡命してくれ」とか、そう言うことを言うわけではありません。この著作は相当ヴェネツィア贔屓で書かれている事が感じられますし、そういう点が嫌いという、いわゆる「アンチ塩野」という方々がいらっしゃるのも事実です。
さらに2冊で3900円と、高い買い物になります。それでも尚DOLプレイヤーとして、KOEIが発刊している公式バイブルとは別のバイブル的著作としてオススメしたい作品なのです。繰り返しますが、この時代の交易方法・制度・宗教・文化風習が、よく分かります。
☆ ☆ ☆
この本を紹介するにあたって、いくつかのヴェネツィアに関する著作を読みました。
ジャン・モリス『ヴェネツィア帝国への旅』
クリストファー・ビバート『ヴェネツィア』
などなど……
とは言っても、白状しますと、夜なべ紳士氏に教えてもらって読んで見たものの、一回読んで書棚に眠っている状態。
『海の都の物語』は、やはり日本人が日本人的感覚で書いているので、(僕にとっては塩野作品にしては珍しく?)読みやすく、また章構成も楽しい作りになっています。
以前、ルクレッツァ・ロッソさんが、【騎士物語】巡礼旅行と騎士たちというシリーズで連載をされていたのですが、下巻・第9章なんかは微笑しつつ読めてしまうのです。塩野先生自身もこの部分は執筆していて楽しかったと述懐していますし、僕も時々この章を含めて読み返します。
☆ ☆ ☆
さてさて、塩野作品を語るシリーズは、今まで意外に辛口評価をしてきましたが、今回の『海の都の物語』は……
「海の都の物語 上下巻」
作品的オススメ度も限りなく五つ星に近い四つ星です。
ソフトカバーの大きめの本ですから読みにくいのも難点ですが、廃刊となっている文庫本ならば中古本屋やネット中古通販で結構手に入ります。美麗は気になるかもしれませんが。
チャプター3にも、もうすぐ入り、目が東南アジアに向きつつある中ですが、やはりゲームの主役は地中海です。皆さんに是非オススメしたい作品です。
☆ ☆ ☆
ああ、また長いエントリになっちゃったな。このエントリ自体を最後まで読んでもらえれば良いのですが。(汗)
ともあれ、『海の都の物語』は、ハイラル王立海洋団の推薦図書として登録済みであります。
ブログのサブカテゴリには、ヴェネツィア案内ということで、2年前に行ってきたリアルヴェネツィア&カルネヴァレの様子をUPしています。華麗なマスケラに身をまとったその様子をご覧くださいませ。
それ以外にも大航海時代以前の欧州世界の主役、ヴェネツィアについて多少語ってきたりもしましたが、いよいよこの本を紹介するときがやってきました。

塩野七生著『海の都の物語』 です。
現在発売されているのは、写真にある大きい方の書籍。新潮社よりソフトカバー装丁の「ルネッサンス著作集4・5巻」。手前の文庫版は中央公論社より出版されていましたが廃刊になっています。
(ちなみに中古美品となると上下巻で2000円位します。)
☆ ☆ ☆
ヴェネツィア誕生から、ナポレオンによって共和国が滅亡されるまでの千余年間を、膨大な歴史資料・学術書を基にして、さらに(ヴェネツィア好き)作家的視点から描いた、学説でもなければ小説でもない、塩野著作の頂点に立つ著作といってよいでしょう。
(つい先日15年に及ぶ書き下ろし連載が終わった『ローマ人の物語』と並べて、塩野文学の双璧と呼ぶべきかもしれません。)
ヴェネツィア共和国は、なぜ大航海時代に入る前まで、地中海交易の覇者でいることができたのか。その政体や経済、交易の仕組みについてのわかりやすい解説。
ヴァスコ・ダ・ガマによる喜望峰航路発見によって「乳を絶たれた乳飲み子に等しい」状態をいかにして脱したのか。さらにはキリスト教とイスラム教の狭間でどのような国益を得てきたのか。
そして、何故、ヴェネツィア共和国はDOLで言う「黄昏の国」になったのか……
☆ ☆ ☆
ヴェネツィア、ひいては東地中海が話題の中心となりますが、当時の地中海交易のおそらくは真の姿をかいま見ることが出来る、DOLプレイヤー向けとして、もっとも適切な著作と言って良いのではないでしょうか。
大げさになりますが、この著作があったからこそ、KOEIの「大航海時代」シリーズが生まれたんじゃないのか……? これが僕の読後の感想はそれでした。
☆ ☆ ☆
いうまでもなく、大航海時代前後はコロンブスをはじめとして、数々の冒険家と商人が世界を開拓していきました。
ヴァスコ・ダ・ガマにアメリゴ・ヴェスプッチ、キャプテン・ドレイクにエルナン・コルテス。ホーンブロワーやネルソン提督などなど、幅は広いですがこの時代に名を残した人物はたくさんいます。そういった世界に惚れ込んでDOLプレイを楽しんでいる方々は、たくさんいることでしょう。
もちろん、遊んでみようと思ったネットゲームがたまたまDOLだった、という方も多いはず。
そんなきっかけはなんであれ、この『海の都の物語』はDOLプレイヤー全員にお勧めしたい著作です。
☆ ☆ ☆
何も僕は「ヴェネツィアを好きになってDOL内で亡命してくれ」とか、そう言うことを言うわけではありません。この著作は相当ヴェネツィア贔屓で書かれている事が感じられますし、そういう点が嫌いという、いわゆる「アンチ塩野」という方々がいらっしゃるのも事実です。
さらに2冊で3900円と、高い買い物になります。それでも尚DOLプレイヤーとして、KOEIが発刊している公式バイブルとは別のバイブル的著作としてオススメしたい作品なのです。繰り返しますが、この時代の交易方法・制度・宗教・文化風習が、よく分かります。
☆ ☆ ☆
この本を紹介するにあたって、いくつかのヴェネツィアに関する著作を読みました。
ジャン・モリス『ヴェネツィア帝国への旅』
クリストファー・ビバート『ヴェネツィア』
などなど……
とは言っても、白状しますと、夜なべ紳士氏に教えてもらって読んで見たものの、一回読んで書棚に眠っている状態。
『海の都の物語』は、やはり日本人が日本人的感覚で書いているので、(僕にとっては塩野作品にしては珍しく?)読みやすく、また章構成も楽しい作りになっています。
以前、ルクレッツァ・ロッソさんが、【騎士物語】巡礼旅行と騎士たちというシリーズで連載をされていたのですが、下巻・第9章なんかは微笑しつつ読めてしまうのです。塩野先生自身もこの部分は執筆していて楽しかったと述懐していますし、僕も時々この章を含めて読み返します。
☆ ☆ ☆
さてさて、塩野作品を語るシリーズは、今まで意外に辛口評価をしてきましたが、今回の『海の都の物語』は……
「海の都の物語 上下巻」
| 作品的オススメ度 | ★★★★☆ |
| DOL的オススメ度 | ★★★★★ |
作品的オススメ度も限りなく五つ星に近い四つ星です。
ソフトカバーの大きめの本ですから読みにくいのも難点ですが、廃刊となっている文庫本ならば中古本屋やネット中古通販で結構手に入ります。美麗は気になるかもしれませんが。
チャプター3にも、もうすぐ入り、目が東南アジアに向きつつある中ですが、やはりゲームの主役は地中海です。皆さんに是非オススメしたい作品です。
☆ ☆ ☆
ああ、また長いエントリになっちゃったな。このエントリ自体を最後まで読んでもらえれば良いのですが。(汗)
ともあれ、『海の都の物語』は、ハイラル王立海洋団の推薦図書として登録済みであります。
| 大航海時代 Online::塩野ファンの大航海時代 | 2007-02-20 00:14 | comments (5) | trackback (0) |











