TAKEMI-CCHI Presents
「第40回日本SF大会 SF2001 未来国際会議」参加レポート
 
2002年 「第41回日本SF大会 ゆ〜con」参加レポート はコチラ
2003年 「第42回日本SF大会 T-con」参加レポート はコチラ


●オタク/マニアの

 SF大会−−当サークル「レベルM」に興味のある方でしたら一度は耳にした事があると思います。そのSF大会が今年は幕張メッセで8月18・19日にわたってオールナイト30時間に渡って開催されました。

 この参加レポートの前に今回のSF大会をレポートする前にSF大会とは? をお話しておきましょう。
 コミケットとは違い毎年1回全国持ち回りで開催される参加事前登録制のイベントです。お値段は今回は一万七千円也。また開催形態も大都市以外の開催になると合宿制になるので二万円を超える大会になります。(ちなみに来年の参加費は29800円)
 しかして、そのイベントの位置付けはSF界において最高のものがあります。今年の名誉実行委員長は日本SF界の重鎮、小松左京氏。
 また大会エンディングに発表される「星雲賞」もその年、日本で発表されたSF関連の小説・メディアに対しての賞としてかなりの権威があります。
 開催セッションもその分野トップクラスの人が執り行うスタイルなので本物志向のイベントになります。

 またSF≒マニア的という結びつきは否めないどころか(^^; SF大会の歴史的経緯を見たときには、コミケットと比べると濃密度は遙かに凌いでいる(はず)です。オタク/マニアイベントの原点と言える大会なのです。

 
参加者に配布されたカタログ(表紙)



DAICON III・IV の中心メンバーであり
DAICON FILM制作メンバーだった
赤井考美氏のサイン
 
●伝のDAICON

 今年の大会はガイナックスが主催として開催しました。
もともとガイナックスは第20回のDAICONIIIをきっかけとして頭角を現したのであります。そのガイナックスが再度主催!

(この一文につきましては今大会に参加され、当レポートをご覧いただいた方から、ご指摘がいただきました。明らかな誤りですので削除いたしまして、実際に主催された方々にお詫びいたします。ただ削除線としたのは以下の訂正済文章を強調するためであります。ご指摘下さった方には感謝いたします。)

 今年の大会はガイナックスの取締役であり、SFファングループ連合会議議長でもある武田康廣氏が実行委員長、そして多くのSFファンボランティアの手で主催運営されました。(ちなみにガイナックスは事務所提供などのサポートとのことです)
 さて武田氏と言えば私の思い浮かぶところは、DAICONIII・IV! 第20回SF日本SF大会(DAICONIII)を主催した武田氏はじめ、庵野秀明氏、赤井孝美氏らが関わったこの大会は、特に「DAICON FILM」という形で伝説になっています。
 庵野氏が監督をしたエヴァンゲリオンからこの世界に足をツッコミ始めたワタクシたけみっちは、昨年より開催を心待ちにしていたのであります。

 開催セッションはSF批評から科学考察、リアルな業界に関わる方々を中心としたセッションが盛りだくさんでした。その他、おもしろ映像、飲み会にアナログゲーム、カラオケ1000曲メドレー等々が会場の至る所で夜通し繰り広げられていたのであります。



会〜夜更け

 実行委員長・名誉実行委員長の挨拶っていうのはオープニングに当たり前なんですが、なかなか巨大スクリーンが活躍しない。公式HPに「間に合うか? オープニングアニメ!」とあったがまさか……
 とそんな折り実行委員長が「オープニングアニメはまだかまだかとお思いでしょうが…… 落ちました……」その瞬間 大きな拍手と歓声!(笑) 決してブーイングは無く、みんなこのギャグ的状況しっかり分かっています! ある意味最高に盛り上がった瞬間でしたねぇ(笑)
なお後日HPで公開することになりましたhttp://www.sf2001.com/ 2002/07追記:サイトは閉鎖、OPアニメは作成されなていないことが2002年開催第41回日本SF大会 ゆ〜con で明らかになり、まさに幻のOPアニメとなっています(笑))

ここから前述の通りいろんなセッションが同時多発で開催されていましたが、私の参加したところから、かいつまんでご紹介しましょう。

 
セッションタイムテーブル
クリックすると拡大します(264kb)


『松本零士と庵野秀明 新たなるヤマトを語る』

 ご存じ「ヤマト」「999」の松本零士氏と松本氏に多大な影響を受けて現在に至るという「エヴァ」「ナディア」の監督、庵野氏のトークセッション。「ヤマト」をなぜアニメで引き受けたのか、ということを自らの生い立ち(!)の話しを絡めて展開。
 それでいて、感動的な体験談としっかり落ちを持ってくるあの話術の巧みさはいつ聞いてもすばらしい。真のおしゃべりとは松本氏のことをいうのでしょう(笑)
 現在「ヤマト」「999」「ハーロック」の統合計画が進んでいるのですが、それに向けての展望を語ってくれました。ヤマトのデザインも新しくなったのですが、注目すべきは第三艦橋です。・・・おわかりですね?(笑)
 戦いで何度壊れても翌週には直っているという第三艦橋です。「今度のシリーズは第三艦橋をなんとしても壊さないぞ」という意気込みだそうです。しっかり新ヤマトでも考えられた配置になっていました。そうか、制作者もちゃんと分かってたのか。(笑)



『庵野秀明と愉快な仲間達』

 庵野氏がらみで申し訳ない。なにせ、前述の通りエヴァからこのヲタク世界にずっぽりはいってしまったもんで……。
 こちらは、庵野氏はじめ、出演者の意気込み無し!(笑) 庵野氏曰く「さっきの松本さんとのセッションしか考えてなかったからなぁ」とのこと。まぁ、会話が止まったときの沈黙も何とも言えない笑いがあったのでヨシとしましょう。
 庵野氏他の出席者は、貞本義行、安野モヨコ、とりみき、樋口真嗣、鶴巻和哉 各氏。トークはその場その場でつまるつまる。(笑)
 そんな中でも印象に残った話しはSFの定義は何か? というネタ。

とりみき「ガンダムってやっぱりSFなのかなぁ? 放映当時はSF扱いされていなかったけど。」
庵野「最近はSFとして認知が強いねけど・・・」
会場「銀英伝もSFじゃないっていう定義ですか?」
庵野「まぁ、そうなるかもしれないですね」
会場「エヴァは?」
庵野「あれはロボットアニメですから・・・ SFというつもりで作ってないです」
〜〜その他会場からいろんな作品の問い合わせが飛び出て最後に……
会場「ガンヘッドは?」
庵野「ガンヘッドは・・・語りたくもない。」
会場爆笑

 
鶴巻和哉氏のサイン
「フリクリ」監督
「エヴァ」副監督

 「ガンヘッド」とは 高嶋政伸主演の日本製SF映画。SFファンの間では最○作品として有名です。
 期待通りかつ笑えるコメントを返してくれた庵野氏もそうですが、よく観客もその作品を口にしたものです。
 ちなみに参考までに↓。
 http://cinema.media.iis.u-tokyo.ac.jp/movie.cgi?mid=5750
 最初どうなるやらと思ったトークも後半はだんだん調子に乗ってきたのですが、結局の所庵野氏は「やっぱりぼくは悪口を言わないと話ができないのかなぁ」とのこと。最近イイコにしていたそうです。(笑)



『輝け! 第10回トンデモ本大賞』


大賞受賞本
  こちらは知る人ぞ知る「と学会」のセッション。
 毎年SF大会でトンデモ本大賞をセッション参加者の投票で決定しているのです。
 個人的には「庵野氏」と「と学会」と同好の士との交流が目的だったのでこちらも楽しみでしたが、期待を裏切りませんでした。
ノミネートされたトンデモ本は次の4冊。
・奇想天外SF兵器
・水からの伝言
・日本語に潜む英語の謎
・未来三成
 大賞は「奇想天外SF兵器」が獲得。大賞以外のそれぞれの内容は長くなるので省略するとして、この大賞本はイッちゃってます。
 どこをどうやればああも間違った記述ができるのか……山本弘「と学会」会長の説明に寄れば1ページに一つ以上の間違いがあるとか。別リンクにしましたのでご堪能(?)のほどを。
 基本的にはこの4冊から決定するわけですが、自由投票欄もありまして中には「新しい歴史教科書」に4票の投票がありました。(笑)
 やぁとにかく笑った笑った。会場の一ブースで一緒になった人を誘って見に行ったのですが同じくお腹を抱えてました。誘って良かった良かった。



SFブース風景


ジグソーブースにて

 
●SFブースに(終日)

 きっかり1:4:9で作られた漆黒のモノリスを中心としたSFブースは、喫茶店や映像上映コーナーなどが建ち並び、特に夜のイベントの中心地となりました。(このモノリスは後ほどすごいことになります)

 その中でも私が惹かれたのが「完成まで何年かかる?ジグソーパズル」という一角。13200ピース(笑)の巨大ジグソーをSF大会の期間中だけ利用して完成させようと言う何とも気の長い企画です。
 とりあえず3年目の今回で1/6が完成しました。私が手がけたのはもう一角の1/6なのですが、ほとんどミルクパズル(単色だけ)。(笑)
 合計3時間以上はそのブースで挑戦していましたが結局私がはめたピースは3ピースだけでした。(笑) さらに全くの手つかずが2/3残っていると思うと…… 来年も挑戦だ!(笑)

 周りを見れば可愛いウェイトレスさんがお茶をデリバリしてくれてるし、夜も更けるに連れてお酒の量も増えていったようです。ええ、もちろん私もいただきました。オタクだらけの幕張メッセで夜中じゅうね。(笑)

 朝6時半。大音量の呼びかけに起こされる。
 ぞろぞろと起き出してステージに集まるオタク達。(笑)
 ラジオで流れる懐かしいフレーズ……みんな一斉に歌い始めた。

 「あーたーらしい あーさが来た♪」

 ラジオ体操に続けて、エアロビまで踊らされるオタク達。
 しっかりエアロビの先生まで呼んできているSF大会スタッフの用意周到さはともかく、引き受けた先生はどういう類の人だったのか気になります。(笑)
 とっても疲れました。身体は起きましたが疲れで再度仮眠、とりました。



●エンディング

 2日目はいくつかのセッションを聞きました。ですが、基本的にはジグソーパズルで格闘を続けたのです。セッションを聞くのも良いですが、そこで知り合えた仲間とワイワイやれる……これがなんといっても一番の魅力ですね。セッションの楽しさと仲間との出会いを期待して来年島根で開催の「ゆ〜CON」にも登録しました。(終了しました。レポートはコチラ 「第41回日本SF大会 ゆ〜con」参加レポート

 エンディングの一幕で印象に残ったのは、まずコスプレ発表会。なかでも一番の注目が、7歳と5歳の姉妹、上の子がルリルリで下の子が木之本桜。衣装も良くできていて可愛かった!
司会がこの子にコメントを求めたらルリルリが一言。

 「バカ」

 もう大喝采。一体親はどういう教育を施しているのでしょうか。(笑)
 後刻耳にしたところ親は何も指示していないと言うこと。実に将来が楽しみにな姉妹です。(笑) 「DAICON FILM」で武田氏が扮した「怪傑のうてんき」を生で見れたのもうれしかったなぁ。

注目の青雲賞の大賞は菅浩江氏「永遠の森 博物館惑星」が受賞。今回の実行委員長(ガイナックス取締役)の武田氏の奥さんでもあります。  武田氏がこの日を最後にSFファングループ連合会議議長を退くと言うこともあって、授賞はとても感動的でした。

 さて、委員長のご挨拶で幕を閉じたわけですが、モノリスの最終形態をご覧いただきましょう。
 「おまえら(参加者)モノリスあんなにして! おまえらがこんなアホやとは…… いや、分かっていたけど(笑) やっぱりアホやっ。まったくモノリスを神様にしてもうて……」との委員長のコメント。
どうぞご覧下さい。宗教の自然発生とはこのことをいうのだ、ということ実感して帰路に就きました。

 
怪傑のうてんき親子
(実行委員長です!)



モノリス作成風景
(GAINAX HP より拝借(^^;)
  大明神と化したモノリス様

以上、ご精読感謝!

最後に一部の画像ソース提供をしていただいた かず氏 にも感謝いたします。
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