企画(その1)
 今回のSF大会は前述の通り合宿制。
開会式は15時からで、各企画の開始時間は21時より翌朝までぶっ続けでの開催です。
このページではその企画を中心にレポートしています。

各ページへのショートカット : 開会式  企画(その1)  企画(その2)  閉会式

たけみっち宿泊「松の湯」での夕食
企画タイムテーブル・365KB あります 重いので注意
SF作家で「と学会」会長の山本弘氏(企画の司会進行)
「トンデモ本」で楽しむ事は、この人がパイオニア 藤倉珊氏
裏モノコレクター 唐沢俊一氏
休憩時間での一幕
SF作家で「と学会」会長の山本弘氏(企画の司会進行)
夕食
 今回のSF大会は2会場、宿泊はさらに1施設を追加して参加者は基本的に相部屋という形で運営されていました。

 この日の夕方は「ウルトラマンネオス」の放映がありました、この番組はご承知の通り、主演者逮捕によって中断された「ウルトラマンコスモス」の差し替え番組でした。
 この「ネオス」の最後に「コスモス」主演の杉浦太陽が復帰するということで、彼のメッセージが放映されたのですが、大会のとある企画で、この映像が流されておりました。誰だ、この出雲までビデオを持ち込んだのは。(笑)

 今回の目玉は各企画以上に、玉造温泉の湯と旅館の料理。温泉も料理も絶品だったことは強調しておきましょう。温泉の写真を撮れなかったのは残念です。

輝け!第11回トンデモ本大賞
 前回SF大会に続き、楽しみにしていたこの企画。

 今年のノミネート作品は以下の通り。(会場で配布されたペーパーから参照)
「と学会」会長 山本弘氏の個人HPに大賞作品と各本の紹介が詳しく載っていますのでご参照を。
http://homepage3.nifty.com/hirorin/tondemotaisho2002.htm


「ストーンオーシャン超常心理分析所」
著: 大沼孝次(フットワーク出版社)

『ジョジョの奇妙な冒険』第6部の解説本。しかし著者は第1〜5部を読んでないため
驚くべき珍解釈とハチャメチャな科学解説が暴走する!

◆得てして、この手のトンデモ解説本に共通することとして「先入観をなくすため作品は読まなかった」という言い分があるのですが、これも多分に漏れてません。大笑いだった「DIOと承太郎が同一人物」という推測をしているところをはじめ、作品を読めば大半の所は解決できるはずなのに…… 買ってしまったジョジョファンはお気の毒に。


「邪悪の石/本当は恐ろしいハリー・ポッター」
P・グレゴリー卿(発行:同朋者 発売:角川書店)

ハリーはマザコンでドラッグ中毒、ハリーの父もハグリッドもダンブルドア校長もみんな変態……
邪推と妄想全開、言いたい放題の『ハリポタ』罵倒本!

◆山本氏のHPに無い情報を補足すると、結局この著者、キリスト教系ファンダメンタリストなんですね。『ハリポタ』が売れまくったとき、特にアメリカでキリスト教会による焚書が行われました。理由は「悪魔思想を啓蒙しているから」。
 この著書はその活動を拡大させて、出版物による『ハリポタ』批判を行っていることになるわけですが…… 唐沢氏曰く「結局、聖職者は抑圧の中で生きているわけだから、こういう形で発散しているんでしょう。聖職者自身の馬脚が出た本ですね。」(場内失笑しながら納得)


「水は答えを知っている」
江本勝(サンマーク出版)

昨年に続いてのノミネート。水はどうして字が読めるのか?
その驚くべき秘密を探る。そして元素と煩悩との関係は?

◆この本、売れてるんですよ。しかもトンデモ本として読んでいる人よりは、信じて読んでいる人の方が多いと思われます。要は美しい言葉・音楽を聴かせた水の結晶は美しい形になり、汚い言葉・音楽(著者の嫌悪からメタル系ロックとされている)を聴かせた結晶は汚い形になるという論です。でも作中にはこんな一文が。
 「化学実験における事象は常に同じ結果になるとは限りません。ですので、この実験でも一つの言葉・音楽に対して、いくつもの水の結晶を観察しました。その中で、その言葉・音楽の雰囲気を的確に表現しているであろう形を残した結晶を抽出しています。」
 つまり著者の主観のみが反映された「結果」なわけであって……。コレを読んでも信じる人がいるって云うのが不思議です。


「地上星座学への招待」
畑山博(NHK出版)

地上にも星座が存在した!
著者は世界を回り、湖や都市の配置と、天界の星座との相似を論じる。
芥川賞受賞作家の遺作。

◆星座と世界地図を見比べて似ている図形を探し出した、という論です。なかなか面白い論でした。正直「ほほぉ」と思わせる相似形もあります。著者の丁寧な真面目ぶりに好感を持ちました。ワタシが一票を投じたのもこの作品です。
 もっとも内容の科学論拠は当然無きに等しいわけですが、NHK出版が出しているのが驚きです。この事について唐沢氏がこんなコメント。
 「最近NHKの人と話す機会が多いんだけど、出会った人や、話に出てくるNHKの番組制作者の多くに言えることは『とても素直な人』。つまり人から教えてもらった物事に対して疑うことなく信じてしまう人が多いんですよ。この前話題になった『奇跡の詩人』っていうNHKスペシャルあったでしょ? あのディレクターについても彼を知っている人に人物像を聴いてみたら「それはもう、ものすごい良い人なんですよ」て言ってました。(笑)」


「忍者のラビリンス」
天野仁(創土社)

古代エジプトやクレタから綿々と受け継がれてきた
忍者の系譜を、理論物理学者が解き明かす。
そしてオリオンから来た宇宙くの一との接近遭遇!

◆著者は高田馬場のたこ焼き屋で、オリオン星雲から来た「くの一」に遭遇したそうです。で、著者自身も忍者の系譜を持っていたので、通じ合うものがあったそうです。(笑)
 最初は手を握っていただけだが、いつのまにか「店内で身も心も一緒になっていた」んだそうです。(笑) たこ焼き屋でオリオンから来た女忍者と…… ワタシならベッドのある部屋で、相手は普通の女性がいいです。(笑)
 その忍者はどこから来たのかを推測してみるとそれは「プレアデスから高田馬場に通じているワームホールから来ている」とのことで、宇宙忍者って言うとバルタン星人が思い浮かぶワタシ(というより、聴衆のほとんど)には驚愕の「事実」でした。(笑)


 大賞には「忍者のラビリンス」が選ばれました。 ノミネート外の作品としては、テロ・予言・UFO、にまつわるトンデモ本を中心に簡単に紹介されました。この中で特筆すべきは、あの五島勉氏が(笑)ノストラダムスとテロ事件について執筆していたことですね。
 2時間半たっぷり楽しませてもらいました。次回も楽しみにしたいのですが、と学会 会員のスケジュールが合わせにくいから別枠での開催になるかも……というちょっと不安なコメントも。うーん、是非続けて欲しいなぁ。

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